Interview3
栄養士だからこそできる
仕事を
管理栄養士
特別養護老人ホーム・管理栄養士
千綿 舞子
昔から食べることが好きで食に興味があったので、管理栄養士を目指すようになりました。管理栄養士という仕事は働くフィールドがたくさんある職業ですが、祖母と住んでいたこともあり、介護業界でこの仕事をすることに決めました。介護業界の中でも、寿楽園を見学した際、フロアで炊飯して目の前で盛り付けていたり、こういった施設では割れにくい食器を使用しているイメージがあったのですが、有田焼の食器を使っていると聞き、食事そのものだけではなく、まわりの環境も含めてご利用者にとってよりよいものを提供していくという考え方に惹かれました。寿楽園のご利用者は、嚥下が悪い方、治療食が必要な方、食器やスプーンがあっていない方とお困りごとも様々です。皆さんに食事の楽しさや美味しさを感じていただけるよう、日々工夫しています。
「食べること」というのは、ただ栄養を摂取するだけでなく味や見た目、会話を楽しんだり、季節を感じることができると考えています。ご利用者の嚥下の状態によってはソフト食やペースト食などを提供することもあり、見た目が変わっても通常食と同じように「食事をとること」を楽しんでいただきたいと思っています。ソフト食やペースト食の見た目を改善するべく、色々なメーカーから素材を取り寄せては試しています。味だけでなく、見た目でも楽しめる食事提供に毎日試行錯誤していますが、やりがいを感じています。